タミフルの開発の多大な恩恵を受けるエイズ患者

エイズの患者にとってインフルエンザへの感染は命にかかわることになるものです。ヒト免疫不全ウイルスへの感染であるエイズは免疫細胞を攻撃することによって免疫力を低下させるため、ただでさえインフルエンザへ感染するリスクを高めてしまうことになります。それに加えて、インフルエンザウイルスへの抵抗力も低いことから重篤化しやすく、それに伴う肺炎などを患うことになってしまうことが多いのです。そのため、少しでも症状を軽減させると共に、一日でも早く回復に向かわせるということがエイズ患者のインフルエンザ治療で重要な観点になります。そういった観点から、タミフルが開発されて世の中に出てきたことは大きな影響をもたらしました。タミフルが開発されたことによってエイズ患者がインフルエンザによって致命傷を受けてしまう可能性が低下することになったからです。インフルエンザの発症から48時間以内にタミフルを服用し始めて5日間服用を続けることによって、回復までの期間が1日短くなるということが臨床的に示されています。発熱期間が3日から5日程度続くのが一般的なインフルエンザにおいて、1日短くなるというのは大きくリスクを低下させることになります。健常人にとってはたかが一日という捉え方もできるかもしれませんが、エイズ患者にとっては生死を分ける一日ともなりうるものなのです。また、タミフルが予防薬としての地位も確立されてきたことから、その開発によって受けられるようになった恩恵はさらに大きなものとなっています。ワクチンによる予防接種が受けられなかった場合にも予防を行う選択肢が増えたことになり、より感染してしまうリスクを減らせるようになったのです。

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